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『ペンギン殺人事件』

著 者:青木 雪平
出版社:徳間書店
価 格:902円(税込み)

ある日突然、祖父がフンボルトペンギンになった
 引きこもりの青年柊也はある日、家の中でペンギンになった祖父を発見する。この予想外の事態に戸惑いつつも、すんなりと受け入れた柊也はペンギンになった祖父の世話をすることに。
 この物語は、季節ごとの出来事を描いた柊也視点、柊也の家に預けられている小学生の晴視点、周りの状況を描いたその他の視点に分かれています。
 読み進めるにつれ、晴のものと思われる日記の不自然な言い回し、ボイスレコーダーに記録された近隣住民の不思議な供述、アパート住民の不可解な行動、旧友の反応や言動など妙な疑問を残していきます。
 こうして集まった疑問は読者を混乱させつつ、謎を明らかにしていきます。なぜ、祖父はペンギンになったのか。そしてタイトルにもある殺人事件の真相、誰が誰を殺したのか。
 ページをめくるにつれ、作中に散りばめられた言葉に意図を感じずにはいられない内容でした。ぜひ、読んで共感して頂きたい一冊です。
 (鹿島ブックセンター勤務)

※紹介する人:高橋  譲さん

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