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世界的アーティスト・蔡國強さん 四倉海岸で鎮魂と平和願う「昼花火」

 四倉海岸で26日、いわきに縁の深いアーティスト蔡國強さん(65)=中国福建省出身、米国ニューヨーク在住=が、東日本大震災で犠牲になった人への鎮魂や世界平和への願いを込めた昼花火「満天の桜が咲く日」が開かれ、作品を一目見ようと国内外のアートファン、地元の小中学生、幼稚園児が海岸に詰めかけた。火薬の煙で絵を描く「昼花火」。火薬の爆発音とともに砂浜の上空に満開の桜の回廊が現れ、子どもたちは一斉に、「すごい」「きれい」と歓声を上げた。
 東京・国立新美術館で、29日に開幕する「蔡國強 宇宙遊―〈原初火球〉から始まる」の関連事業として開催された。蔡さんと30年以上の友人関係にある志賀忠重さん(73)=平・いわき万本桜プロジェクト代表=と市民ボランティア、四倉区区長会の公平和俊会長(81)らが「実行会」を組織した。
 花火は須賀川市の老舗花火店・糸井火工が、イベント運営には会津花火実行委員会のメンバーらが協力し、約半年前から準備に励んできた。18日には、海岸で土のう袋約1600個に砂を詰める作業も行い、地元住民たちが作業に汗した。
 住民たちとともに作り上げた昼花火。26日は、打ち上げ時刻が近づくにつれて、青空が顔をのぞかせた。内田広之いわき市長が開会宣言をして花火が開幕し、蔡さんが30年以上にわたりいわき市民との思い出や、作品に込めた思いを語りながら一幕ずつ展開。津波や、未来への願いを込めた空一面の桜などをテーマに、約4万発が真昼の空を彩った。
 蔡さんは「いわきの人々と出会い、人々の思いやりに深く感動し、それ以来いわきは第二の故郷になった。友人たちとはお互いに髪が白くなり、体は衰えたが、このような人生のいきさつはかけがえのない、幸せなもの。ここで、今日この瞬間を共有できたことが何よりうれしい」と万感の思いを語った。
インタビューに答える蔡國強さん(写真:インタビューに答える蔡國強さん)

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