いわき産農産物のおいしさなどの魅力を発信するとともに、風評払拭につなげる「いわき野菜アンバサダー(大使)」。先日、第1回セミナーが開かれ、アンバサダー55人が誕生した▼セミナーでは、いわき産農産物の特徴や魅力などが説明されたほか、実際にいわき産トマトを試食するなど、参加者が講義と体験を通して、理解を深めた。アンバサダーはリポートを提出。市のWebサイトで紹介し情報発信する▼ふるさと回帰運動をテーマにした講演会の資料の中に、移住希望地ランキングの推移があった。平成25年は、福島県は長野県に続く2位だった。東日本大震災と原発事故による風評の影響で、もっと下位だと思っていたが上位で驚いた▼関係者は風評払拭に頭を悩ませている。市では1000人の認定を目指し「野菜大使が1000人いるまち いわき」をアピールしていくという。今回の取り組みが1つのきっかけとなり、風評払拭につながれば、と思った。
片隅抄