先月テレビ放送された「オリエント急行殺人事件」の録画DVDを最近、繰り返し見ている。豪華寝台列車に乗り込んだ12人が織りなす復讐劇。結末は知るが時代背景を昭和初期に置き換えた点にも興味が尽きない▼74年に公開された本来の映画版もすでに観賞済み。ローレン・バコール、イングリッド・バーグマン、ショーン・コネリーなど往年のハリウッドスターが作品を彩る▼その冒頭、列車内で調理する生ガキ、牛肉などの食材が搬入されるシーンがリアル感を増大させ、見ているこちらにも贅沢な雰囲気が漂ってくる。さて先日、市内の小学校で地元シェフによる「フレンチ給食交流会」が開かれた▼いわき産のキノコ、野菜を使ったピラフ、スープなどが提供されたという。給食とはいえ、プロが調理指導した料理を直接味わえた児童がうらやましい。加工品が食卓をにぎわす昨今だが、健全な体をつくるためにもしっかりとした食事を取ることは大切だ。