先日、ふだんは車で走っている通勤の道を歩く機会があった。そのとき気づいたのは、歩行者にとって危険な道路が実に多いことだった▼縁石に守られた、見通しのいい、幅員が十分の歩道ばかりではない。路側帯など何の意味もない、狭く見通しの悪い道路を歩いているときは、車とかすりそうなことが何度もあり、身の危険を感じた。こちらに気づき、あわててハンドルを切るドライバーもいた▼この夜、事故に遭わないで切り抜けられたのは、たまたまよそ見の運転手がいなかったからといっていい。市街地はともかく。郊外にはそうした危険個所が至るところにあるのを知っておくべきだ▼危険個所といえば、相手の顔も見えない夜道で学校帰りの女子高生と1対1ですれ違った。付近に住宅はあっても人通りがない。するとすれ違いざま、女子高生が「こんばんは」とあいさつしてきたので、面くらってしまった。不意を突くあいさつ、もしかしたら自衛手段かな。