先週末に市が開いた「市制施行50周年記念事業プレゼン大会」では、市民が提案した15の企画が発表された。来年の市制施行50周年記念事業に、市民のアイデアを反映させようと行った初の取り組みだったが、いわきにとって市民参加型のイベントの新しい形となるかもしれない▼何より、会場は終始「いわき愛」にあふれていた。そして、各組10分の持ち時間には、それぞれの「本気」が凝縮されていた。全プレゼンテーションを見て・聞いて、故郷の潜在的な魅力と市民の力を再認識したといってもいい▼その中で、多くの提案者が口にしていたのが「50周年のその先」という言葉。50周年をお祝いムードで盛り上げるだけでなく、そこからの事業の発展までが視野に入っている。また、子どもたちの参画を盛り込んだ提案も目立った▼気概だけですべて事が為し得るなどとは思っていない。だが、このプレゼンを視聴して、未来のいわきを照らす希望の光を見た思いがした。