日本人離れした美貌で戦前戦後の銀幕に君臨した原節子さん。その訃報が伝えられた。今年9月、95歳で亡くなったという。鎌倉市で隠遁生活を送っているとは聞いていたが、最近までご存命だったとは知らなかった▼もちろん、リアルタイムでの活躍は知らない。見た限りでの出演作は、小津安二郎監督の不朽の名作「東京物語」のみ。語り尽くされた感があるので詳しくはふれないが、セリフの美しさに印象が残る▼昭和39年の引退から主だった消息は聞かれず、プライベートも謎に包まれていた。本人の意思であり詮索も不要でもある。さて一般に人が亡くなると等しく諸手続きが発生する▼遺族にとってその煩雑さに頭を悩ますことも多い。どこから手を付けてよいかと思う方に一つの機会がある。12月5日、ラトブ6階で開かれる「身近な困りごとの無料合同相談会」。司法書士、行政書士、税理士らが諸問題解決のヒントを提供してくれるだろう。
片隅抄