週末、寒波が到来するという。冬なら寒いのは仕方ないが地球温暖化のせいか、暖冬に慣れてしまった身には堪えそうだ。今思うとずっと昔は地面に氷が張ることも珍しくなかった▼現在ほど暖房器具は充実していなかったが、どうにかひと冬を乗り切ったものだ。さて、冬場の失敗が一つある。平成になって間もないころ、酒に酔っての帰宅後、自室の電気ストーブをつけ、そのまま寝入ってしまった▼結果、右足に低温やけどを負った。そのまま数日たち、変調をきたした。患部にばい菌が入り化膿、高熱を発したため外科医院に駆け込んだ。すぐさま切開手術を受け、1週間ほど入院した苦い経験がある▼新潟県糸魚川市での大火を例にするまでもなく、火気は扱い方で魔物になる。外出する際にガス、電気器具などのスイッチ切り忘れが気になり、つい戻って確認する人も多いだろう。「切ったかも、消したかも」とあやふやな思い込みが災難につながる。