1月も中旬、今ごろ年始の話かと言われそうだが、仕事がら月の前半は会社に訪れる人が多く、自身の年始まわりはいつもこの時期になる▼行くと必ず話題になるのが景気の話。今年は酉年。大空を自由に舞う鳥のような飛躍の年にしたいところだが、現実はそうはうまくいかないようだ。国内外を相手に事業を展開しているある会社のトップは、米トランプ大統領の政策次第で、国内の製造業に影響が出ると予測。個人消費も伸び悩みとあまり明るい話は聞かれなかった▼市内に目を向ければ、復興景気は落ち着き、これからは気を引き締めないと、経営が傾く会社もあると口をそろえる。とはいっても、沿岸部の土木工事や新築住宅はある程度の好調を維持。風評被害を受けている観光業や食品業とは明暗を分けている▼先行き不透明な時代だからこそ「地に足をつけた商売が大事なんだ」。弊社と古くからお付き合いのある個人商店主の言葉がズシンと胸に響いた。