先日、大学の同級生の投稿したSNSの記事に関心を持った。関心というよりは、感慨深くなったといった方が適切かもしれない▼その内容は、ベータ方式のビデオテープの製造が中止になるというもの。映像を専攻していた関係もあって、ビデオには関心が高く、初めて手にしたビデオがベータ方式のものだった。シェア率ではVHS方式に後れを取っていたが、性能の良さで、マニアの間では根強い人気があった▼その後、次第に淘汰されていくようになり、事実上ベータ方式は市場から消える事になった。そしてビデオでの記録媒体はテープからDVDに移行し、今では、ハードディスクに記録されるのが主流になりつつある。ベータどころか、ビデオそのものの存在がなくなりつつある▼そんな状況でもテープを作り続けてきたのは、メーカー側の製造責任だろう。テープ製造中止の記事に新たな時代の到来を感じる。そして、ビデオテープにご苦労さまと言いたい。