NHK朝の連続テレビ小説『ひよっこ』の舞台は、いわき市から遠くない茨城県北部の奥茨城村▼これは架空の村だが、実際は平成の大合併で中小の市町村が一つになった常陸大宮市や常陸太田市、それに袋田の滝や久慈川で知られる大子町、浜の北茨城市などが相当する。ブランドもののそばや米の栽培に代表される自然に恵まれた山村で、今も昭和の香りが漂うノスタルジックな街並みが残る▼県境を越えるとそんなまちをPRするドラマのパンフレットやしおりを目にする。いわき市でいえば三和や小川、川前、田人地区が奥茨城村のイメージに当てはまるだろう▼最近、三和町や小川町で、独自にまちをPRするイラストマップや見どころマップを発行している。自分たちのまちのPRは、まちの魅力を熟知している自分たちの手で…という熱意の表れだろう。その心意気やよしである。緑濃くなるこれからの季節、ぜひ、いわきの奥茨城村に足を運んでもらいたい。