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片隅抄

2007.09.06

80すぎの高齢の方の中には、8月を「鎮魂の月」と呼ぶ人がいる。お盆月ということもあるが、戦争体験と重なるのだろう▼盆回りをしていると、高齢の方からよく戦争の話を聞くことがある。戦争で肉親を亡くした話から、空襲警報に続くB29の大編隊から投下される焼夷弾の雨。炎の中を逃げ惑う子どもたち。戦争を知る人にとっては、今も恐ろしい記憶として残っている▼昭和20年3月10日の東京大空襲は広く知られているが、同じ日に平空襲があったことを知る人は少ない。10日未明、平市街地にB29が姿を現し、次々と爆弾を投下。585戸の家が焼け、8人が重傷を負い、16人が犠牲になった▼戦後72年がたち、人口の8割以上が戦後生まれとなった日本。繰り返し高齢の方が戦争の話をするのは、戦争の悲惨さを後世に語り継いでほしいとの願いからではないか。しかるに8月が終わると世の中から、戦争関連の話が聞かれなくなるのはいかがなものか。

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