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片隅抄

2018.06.19

不意に襲いかかる自然災害は、防ぎようもない。それでも早々に感知、予測ができる天候はまだよい。地震になるといまだ限界があることを痛感する▼きのう朝、大阪府北部を震源とする震度6弱の地震が発生した。死者4人、そのうち1人は登校中の女子児童で、崩れたブロック塀の下敷きになり亡くなった。肉親らの心情を思うと、痛ましい限りで言葉もない▼7年前の東日本大震災を思い起こす。本市南部での取材地に向かう途中、大きな揺れに遭遇した。できる限り周辺を動き回る中で、歩道沿いにある民家のブロック塀が崩れるというよりも、ばったりと倒れていた▼当時の写真を確認すると9段に積まれた塀が約10㍍にわたり、地面を覆っていた。道路を挟んだ向かい側には、小学校もあったが幸いにも児童が巻き込まれた形跡はなかった。市教委では小・中学校敷地周辺のブロック塀に関する安全調査、対策を講じる。負の記憶を教訓にしなければならない。

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