2年前、東名高速道路上で、あおり運転されたうえに停止させられ、結果、後続車に追突され、何の罪もない家族が犠牲になった事件は記憶に新しい▼取り締まりも強化されてきてはいるものの、一向に減る気配がないあおり運転。先日も大惨事にはならなかったが、高速道路上で停止させられ、暴力を振るわれる事件があった。その状況はドライブレコーダーによって明らかになり、早期解決につながった▼容疑者確保状況はニュースで流れたが、「きっかけは相手側にある」的な容疑者の発言が気になった。きっかけは何にしろ、断じて許されるものではない。自己中心的な言い訳にすぎない。ただ、無意識のうちにあおり運転をしてしまう危険もあるのではないか▼制限速度を下回る速度で走る車が前にいたら、車間が詰まってしまうかもしれない。それをあおり運転とされては気の毒な気もする。同様な事件が増加傾向にある。明確な定義、法整備が急務だろう。