いわきでは、飲食店に対しての時短要請は解除されたが、客足が戻らないと嘆く店主の声を良く聞く▼解除されたとはいえ、感染の拡大は収まっているとはいえない状況下では仕方ないことかもしれないが、「自粛慣れ」とでも言ったほうがいいのだろうか、まっすぐ家に帰ることが習慣化してしまう。世間ではそんな風潮があるのも事実だろう▼問題はそれだけではない。感染の要因は飲食店にあると言わんばかりの政府の方針にあると言っても過言ではない。しかも国民の行動に責任を押し付けるような政策には納得できるものではない▼医療体系の確保こそが解決法だと思うのだが、国はワクチン接種と国民の行動の抑止でコロナ禍を乗り切ろうとしている。ゆえに感染者は悪だと言う間違った概念を生むことになっている。飲食店は関連の業者も含め瀕死の状態だ。協力金ではまかない切れるものではない。満額給料をもらっている政治家の言うことを聞かなくなる日も近い。
片隅抄