休日の市立図書館の児童コーナーを覗いてみると、いい絵本を探しに来る家族連れのほほえましい光景に出会える▼広いスペースをもついわき総合図書館4階には声を出して読んでもいい「よみきかせひろば」や「おはなしのへや」「工作アトリエ」などがあるが、他の図書館の児童コーナーでも、子どもたちがゆっくり本と親しめる演出が凝らされいる▼娘が小学校に入る前までよく一緒に図書館へ通った。通常の絵本だけでなく大型絵本や仕掛け絵本、紙芝居もあって楽しい時間を過ごした。幼いうちは絵も話の筋もわかりやすいのがいい。落語のように最後にオチがあったり、「これはのみのぴこ」のような意外性のある絵本も選択肢の1つだ▼毎晩、添い寝しながら、常田富士男・市原悦子さんをまねて情感たっぷりに読み聞かせをする。眠いけどお話の続きを聞いていたい……とまぶたを開いたり閉じたりしながら眠りにつく。絵本は子どもの宝だとつくづく思う。