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市内5消防署に恒例の干支看板 ウサギをモチーフに火災予防呼びかける

 市消防本部は、年末防火啓発運動の一環として来年の干支「卯(ウサギ)」を題材にした火災予防の啓発看板を作成した。市内5消防署の職員がそれぞれ発案し、洒落の効いた短文とともにデザイン。縦横1・8メートルの看板を15日から1年間、各消防署に掲示する。
 このうち小名浜消防署は、海の町を舞台に江戸時代の町火消を主人公にした作品。作者の同署予防係で、消防士長の遠山駿介さん(31)は「かわいらしいウサギをりりしく見せるために、歌舞伎メイクの隈取を施した。炎を踏みつけるとともに、崩れる波を消火のイメージにした」と話した。
 看板には消防団の法被を身にまとったウサギが掲げる火消しの印「纏(まとい)」の先端に、小名浜のシンボル「マリンタワー」を装飾して描写。「兎にも角にも無災害」の短文に防火の願いを込めた。
 市消防本部によると、干支看板は市民の防火・防災意識の高揚・普及啓発を図ることが目的。昭和49年に始まった取り組みで、これまでに職員の家族から募集したり、小学校教諭に依頼したこともあった。平成10年からは各署職員が創意工夫をして作成している。

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