早いもので1月も終わろうとしている。2月に入ると3日は節分、4日は立春と、春を待つ行事が続く▼節分は季節の分かれ目を表す言葉で、立春の前日にあたる雑節の一つ。俗に年越し、追儺(ついな)、鬼やらいとも呼ばれ、神社や寺院では豆をまいて鬼を払い福を招き入れる。職場や家庭でも行われ、小さな子どもがいる家からは「鬼は外、福は内」と元気な声が聞かれることだろう▼平の飯野八幡宮では例年、年男、年女が豆をまいて邪気を払っていたが、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3年前から外での豆まきを休止している。今年も昨年同様社殿の中で神職が豆をまく。外での豆まきが出来ないのは残念だが、コロナとあってはそれも仕方があるまい▼世界中で感染拡大を続けるコロナには困ったものだ。国内では1日数万人もの人が感染し、市内でも100人前後の新規感染者を数える。来月3日の節分には「鬼(コロナ)は外、福は内」と言って豆をまきたい。
片隅抄