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片隅抄

2023.06.29

震災・原発事故からの復興の一環で、国内外の研究者が集う拠点として、4月に双葉郡浪江町で発足した「福島国際研究教育機構(F―REI、エフレイ)」。20日には初の市町村座談会が、いわき市で行われた▼意見交換では、内田市長から「地域を活用してほしい」との要請があった。エフレイが2030年までに設定する50の研究グループに対し、市内の5社程度が関われるよう提案していくという▼エフレイ本施設の整備は2030年を予定しており、研究者が来るのもこれからだ。住居をはじめとする環境も整えなければならない。逆を言えば、いまなら何でもできる。せっかく内郷に出張所を設けているのだから、いわき市が積極的にイニシアチブを取るべきだろう▼5月の法定協議会では、内田市長が伝えた常磐線特急のスピードアップの必要性に、山崎光悦理事長も賛意を示した。「世界に冠たる『創造的復興の中核拠点』」を支えるためにも遠慮はいらない。

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