昨日は78回目の「終戦記念日」。8月に入るとテレビ、新聞、雑誌は連日、戦争関連の特番や特集記事を掲載する▼そんな戦争報道も終戦日でピークを迎え、15日を過ぎると潮を引くように露出度が少なくなる。そのせいではないだろうが、今の若者の中には先の戦争で、日本が米国相手に戦ったことを知らないのがいるという。今や8割強が戦後生まれ、戦争の風化が進む▼教育の無償化も大事だが、今の日本の繁栄は同胞の尊い犠牲の上に築かれていることを忘れてはならない。戦争の惨禍を身に沁みみている世代の生の声や資料を通して、反戦、平和の大切さを学校教育の場でもっと教えるべきではないか。二度と愚行を繰り返さないためにも▼被爆国でありながら核兵器禁止条約参加を拒み、防衛費の増額決めた岸田総理、隣国で戦争を煽るような発言をする元総理と。再び戦争が身近に感じ、軍拡が迫る中、戦争体験者の声を後世に語り継ぐ重要性は増している。