台風13号による豪雨で、内郷の各地区などが甚大な被害を受けた。あらためて前兆らしき記事を本紙7日付11面に見る▼「いわき地方で6日午前から降り続いた大雨の影響で、内郷宮町の宮川流域では、急激に水かさを増し、氾濫の危険性が高まったとして、周辺の1250世帯2963人に避難指示を発令し…」。この時点で同町地内で住家1棟が床上、4棟が床下浸水の被害に遭った▼ほどなくして8日夕から、いわき地方は豪雨に見舞われた。台風情報は頻繁に伝えられていたが、やっかいな線状降水帯の発生に事前の対処ができなかったのかと悔やまれる。同日の紙面には、台風最接近に伴い「土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒を呼びかけている」とある▼豪雨被害から1週間経つ。被害地域には2度足を運んだが厳しい残暑に加え、泥水の乾いたあとの土ぼこりが周囲を覆っている。住民の労苦を少しでも軽くしなければならない。