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豪雨被災を受けて いわき市独自の床下消毒始まる 衛生面での不安解消へ
市は25日、台風13号に関連した記録的大雨に伴い、浸水被害を受けた住家に対して、独自に無償で床下の消毒作業を始めた。浸水被害に関して、国は「床下等の屋外では消毒は原則不要」との方針を示しているが、市民の衛生面での不安を解消するために企画した。
消毒作業は、アオバ消毒・常光サービス・小名浜ライフサービス・トーホク装美共同事業体に委託しており、料金は発生しない。委託事業者を装った詐欺等には注意すること。留守の場合は、連絡先などを書いたチラシを投函していく。
いわき市では現時点で1742戸の床上・床下浸水が確認され、年内いっぱいかけて進めていく。時間は午前9時半~午後4時半。土日・祝日は除く。1軒につき30分~1時間を予定。地域ごとの開始日は、市ホームページ<こちら>で随時掲載するほか、チラシも配布する。
初日の25日は、宮川があふれた内郷宮町などで行われ、担当者が1軒1軒巡回した。石材店を兼ねる自宅が浸水し、初日に消毒作業が回ってきた吉田孝文さん(68)=同町竹之内=は「多くの方の協力で、少しずつきれいになっているが、消毒作業は個人では難しいので、市独自に実施していただきありがたい。一日も早く復旧し、集落が元気になれば」と笑顔を見せた。