サッカーが盛んな欧州では、かつて女子のプレーが禁止されていた。イングランドやフランス、ドイツと、いずれも「女性が行うスポーツではない」という認識だったという。▼そうした話は過去。いまはいわき市から羽ばたいた一人の女性が、ドイツ1部・ブンデスリーガのピッチに立っている。28日のケルン戦で、1月からアイントラハト・フランクフルトに加入した千葉玲海菜選手が、満を持して途中出場を果たした▼海外でのプレーを夢見ていた千葉選手。昨年はW杯の舞台にも立ち、さらなる飛躍を図ろうと海の向こうに渡った。右サイドから駆け上がり、相手のパスをカットしてゴールに迫る姿は頼もしかった▼クラブのX(旧ツイッター)で、千葉選手は試合後、サポーターの応援がとても特別だったと振り返り、「これから先も、何度でも出場できたらと強く願っています」と意気込みを示している。今後の活躍を祈念し、より地元から応援する機運を高めたい。