20日は「大寒」。1年で最も寒いころとされ、大寒をはさむ小寒から節分までの1カ月を寒の季節と呼ぶ▼寒暖差に感覚が鈍くなっている高齢者にとって、この時期気を付けなければいけないのが「ヒートショック」と呼ばれる風呂での事故。暖かい場所から急に寒い場所へと移動することで血圧が急激に変化し、心筋梗塞や脳卒中などを引き起こす。入浴中に亡くなる原因で最も多く、その大部分が高齢者だ▼予防のポイントは部屋の温度差を少なくすること。事前に暖房器を使って脱衣所や浴室を暖めておくことが大事になる。暖房器がなければ、入浴前に浴槽のふたを開け、湯気で部屋全体を暖めるのもいい。浴槽から出るときはゆっくりと立ち上がり、食事や飲酒後は入浴を控えたい▼数年年前、入浴中に亡くなった知人を思い出した。聞けばヒートショックだったと。年は65前だったと記憶する。高齢者に限った事故ではない。ヒートショック対策をお忘れなく。