社屋が市街地から離れ、緑を眺望できる環境に移転してから2年が過ぎようとしている。冬場はグレー一色だが、この時期は太陽光を浴び、風にそよぐ木々の若葉が目に優しい▼花の名前と同様、鳥の名前にも疎いが、さまざまな種類の鳥類が鳴き声を上げ、羽ばたいていく。特にツバメが目の前を通り過ぎると旧ドイツ空軍のジェット戦闘機メッサーシュミットMe262を連想させる▼最高時速約900kmを誇り、独語でツバメを指す別名シュヴァルベの異名があった。さて、きょうから16日まで「愛鳥週間」になる。1950(昭和25)年、鳥類保護連絡協議会が野鳥保護思想普及のため設けたという▼田畑の作物を食い荒らす厄介な存在もあるが、害虫を食す益鳥もいる。そんな折り、市内の小鳥店主らが野鳥7種を密漁し、販売目的で飼育していたとして警視庁に逮捕された。店内に隠し部屋を作り管理していたことも判明した。害になるのは人間もしかり。