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いわきFCの新スタジアム計画 内田市長に議論報告 地域の発展へ思い込める

 サッカー・J2いわきFCの新たなスタジアムの整備に向け、クラブと有識者の検討委員会は17日、内田市長にこれまでの議論を報告し、成果をまとめたビジョンブックを手渡した。
 ビジョンブックは、Jリーグに2025(令和7)年6月までに基準を満たすスタジアムの計画を提出することを踏まえ、単なるサッカー観戦の場所にとどまらず、地域の発展を目指した思いが込められており、広く構想について知ってもらう内容に。これを受け、内田市長は用地取得や補助金の調整に協力する意向を示した。
 報告は市役所第3会議室で行われ、いわきFCの運営会社・いわきスポーツクラブ代表取締役で、検討委員会「IWAKI GROWING UP PROJECT」の会長・大倉智氏に加え、分科会の上林功座長(追手門学院大准教授)、小松理虔委員、南郷市兵委員、若者の意見を交えるためのユース委員代表の小野愛実さん(高崎経済大3年)=泉出身=が訪れた。
 分科会は昨年6月、いわき市や双葉郡の経営者、弁護士、教育者など20人で発足。議論と並行し、ホームゲームに来場したサポーターから意見を募ったほか、先進的な活動として、子どもや若者の考えを主体的に聞くユースフォーラムを展開した。
 大倉氏は「スタジアムがこの街にできたら、いわき・浜通りがどう発展するかを大切にしてきた。さらにこの1年間、具体的な計画を話し合う中で、大きなベースとなっている」と語り、ビジョンブックの内容を説明。内田市長は「スタジアムにさまざまな機能が付加され、そこから街が変わり、たくさんの人が集まることを期待する」と応えた。
 医師招へいの拠点や健康推進の場づくり、公共交通の結節点、子育て世代に向けたテレワーク環境など、いわき市の課題解決に資するスタジアムであってほしいとも要望。「(完成を予定する)2031年は震災から20年の節目になる。スタジアムが復興の総仕上げのシンボルになってほしい」と呼び掛けた。
 また一連の取り組みに対し、スタジアムやアリーナを柱に、社会とスポーツのあり方を専門にする上林氏は「一般的に『何を作るのか』から議論されるが、今回はいわきの未来を担う子どもたちを含め、『なぜ作るのか』『どうやって作るのか』という点から始まった。まさに全国初だと思う。そもそも街とスタジアムは本来一体となっているもの。街とともにある本当の姿を築いてほしい」と期待を込めた。
 手渡されたビジョンブックは簡易版で、市民の理解を図るため、全戸配布を検討している。
 (写真:これまでの議論について報告を受けた内田市長)

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