いわきの5つの青年会議所を統合する形でいわき青年会議所(JC)が設立され、今年8月で20年を迎える▼5JCでは当初から一本化を議論してきたが、様々な情勢から実現はならず、2000年の協議会発足を機に議論が加速。大きな課題となっていた「地域の壁」を取り除き、本市の広域、多様性を生かしたダイナミックなまちづくりを推進するという志を抱き、統合が実現した▼JCのOB・OGは地域のまちづくり団体や政財界の中心的存在となり、大きな影響力を与えている。抄子は3年という短い在籍だったが、諸先輩の後ろ姿は今も鮮烈で、貴重な経験をさせていただいたと心底思う▼ただ近年、地域の壁があった当時を懐かしむ声を聞く機会が多い。5JCの方が活力があった、と。一部を切り取ればそうかもしれないが、少子高齢化が進み時代も変わった。単に統合しなければ良かった、は極論過ぎるし、後輩には伸び伸びと信じる活動を続けてほしい。
片隅抄