弊社の「白鷲旗争奪高校野球大会」が昨日閉幕した。手前みそで恐縮だが、昭和３５年に始まった同大会も今回で６５回を数える。この間、地域の野球競技を盛り立ててきたと自負する▼期間中、観客は選手たちのプレーに一喜一憂し、球場は感動に包まれていた。一方で少子化の波はスポーツ界も直撃。特に団体競技、中でも野球はサッカーに押され、大会どころかチームそのものの存続が危ぶまれる学校が増えてきた。今大会でも３校での合同チームがあった▼野球関係者はこの状況に強い危機感を覚え、熱中症対策としてタイブレークや給水タイムを設けるなど、選手の健康面に配慮した取り組みを進める。一方で、指導に名を借りたいじめや体罰は後を絶たない。また道具を一式そろえるとなると費用がかさみ、親の負担も大きいなど課題も多い▼来月には夏の甲子園をかけた県大会が始まる。野球を志す子どもたちに、野球の魅力が伝わるような熱い闘いを期待したい。
片隅抄
