大学野球の日本一を決める「第73回全日本大学野球選手権大会」(全日本大学野球連盟などの主催)は12日、大会第3日として、2回戦6試合が行われた。
2年ぶりに初戦突破を果たした南東北大学野球連盟代表の東日本国際大は、東京ドームで近畿学生野球連盟代表の和歌山大(和歌山県)と対戦。投手戦を制した東日本国際大が1―0で勝利し、2年ぶりの8強進出を決めた。
東日本国際大は0―0で迎えた七回、2死二塁の場面で三井颯大(2年・聖望学園)が中前適時打を放ち先制。これが決勝点となった。三井は扇の扇の要として、2戦連続で先発した阿字悠真(3年・滋賀学園)と、藤井優矢(4年・角館)の完封リレーも支え、2年ぶりとなる8強進出に貢献した。
「監督から『勝負だ』という言葉を聞いて、どんどん振っていこうと思った」。決勝打を放った三井は、強い気持ちで打席に立った。内角の直球はややつまり気味だったが、「いいところに落ちてくれた。1点が遠い試合だったので、どうしても点を取りたかった」。好投する先輩2人のためにも、何とかしたかった。
2年生ながら、1回戦に続いて阿字悠真(3年・滋賀学園)と藤井優夫(4年・角館)を支えた。九回に迎えた最大の危機では、「(2死1、3塁となった)最後のピンチは『どんどん攻めていくぞ』と声をかけた」。強気の配球が功を奏した。
盗塁阻止率も上がり、着実に実力を付けていると感じる。「走者を出しても、自信を持って投手に変化球を投げさせることができるようになった」。次戦はいよいよ大学野球の聖地「神宮の杜」が舞台。勢いそのまま、4強をもぎ取る。
(写真:七回に決勝打を放った三井=産経新聞社提供)
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