■天皇杯2回戦 いわきFC2-0ブラウブリッツ秋田(12日、ソユスタ)
いわきに移籍し、初の公式戦デビューを飾ったFW棚田遼(20)。けがの影響で出遅れたが、5月からチームに合流。練習試合を重ね、その真価をようやく発揮する機会が訪れた。
広島県出身で、J1サンフレッチェ広島の下部組織出身。2022年にトップチームに昇格し、今季からいわきに育成型期限付き移籍している。
「ロングボールが主体の相手で、いわきのディフェンスがはじいたセカンドボールをうまく拾うことを大事にした」と棚田。「球際をしっかりやれ」との指揮官の激を受け、後半14分にピッチに入ると、中盤に下りて守備に集中。得点には絡めなかったが、当然ながらFWとして「もっと前に出て、ドリブルしてゴールするというのを目指したい」。試合勘は取り戻しつつあるといい、公式戦で出場機会を得ることができ、思わず喜びの笑みがこぼれる。
契約上、天皇杯3回戦の広島戦には出場できないが、「ここからリーグ戦も大事な試合が続くので、しっかり結果を残してゴール、アシストを量産したい」と宣言。新たな戦力の登場が、上位進出を狙ういわきの屋台骨を支える。
(写真:いわきでの公式戦デビューを飾った棚田)
いわきFC