いわき市議選 ８日に投票日迎える 当選ラインは１５００～１６００票か

　任期満了に伴う市議選は８日、投票日を迎える。投票は午前７時から市内１３５カ所で一斉に始まり、勿来地区８カ所と遠野、小川、三和、田人、川前、久之浜・大久地区のすべては午後６時まで、平、小名浜、常磐、内郷、四倉、好間地区のすべてと勿来地区の１３カ所は同７時まで。
　開票は同８時から、平下荒川の市立総合体育館で行われる。市選挙管理委員会（市選管）によると、案分票や疑問票の取り扱いに正確さを期すため、有効票の２回点検を実施し、開票確定予定時刻は９日午前０時の見込み。
　今回の市議選には定数３７に対し、前回（２０２０年）から６人多い現職３３・元職１・新人１３の計４７人が立候補し、１日の告示から舌戦を繰り広げてきた。いずれの陣営も人口減少社会の中、いわき市を持続可能なまちとするため、産業振興や子育て応援、医療・福祉の充実、防災対策、公共交通の維持などの実現を訴えてきた。
　またコロナ禍が明けた最初の市議選として、従来通りの個人演説会はじめ有権者一人ひとりと接する機会が増え、候補者との距離感は近くなったほか、ＳＮＳを中心に情報発信する陣営も見受けられた。
　いわき市の最新（１日現在）の有権者数は２６万２８２人（男性１２万７２８６人・女性１３万２９９６人）。前回市議選では新型コロナウイルスの感染拡大の影響もあり、投票率は４４・７７％と過去最低を記録している。
　今回はやや上向くと考えられるが、当選ラインは候補者多数のため下がる可能性があり、１５００～１６００票程度か。僅差での当落も予想され、一票の重みが増している。
　なお当日の投票所のうち、昨年１０月の県議選との変更点は、田人地区が５カ所から４カ所（上黒田区集会所→田人ふれあい館に統合）になる。内郷地区では、同９月の台風１３号に関連した記録的大雨で、水害による使用不可だった宮小体育館が再開する。
　投票所の場所が変わるのは、内郷地区で医療センター看護専門学校体育館が御厩小体育館、高坂保育所が高坂集会所。
　（写真：候補者のポスターが並んだ掲示場＝７日、中央台高久）