市は11月1日から、久之浜・大久地区と四倉地区で、65歳以上の人や運転免許証自主返納者を対象とした「定額タクシー」の実証事業を始める。これは地域の実情に応じた移動手段の確保に向けた取り組みで、両地区では今年1月から3月に続いて、地元のタクシー会社と連携し、市が料金に補助金を出す。
今回はタクシー料金が1千円以上3千円未満の場合は1千円、3千円以上の場合は1500円となる。利用できる施設は自宅と指定された商業施設や医療機関、金融機関、鉄道駅、市役所支所などで、久之浜・大久と四倉に加え、隣接する平下神谷、泉崎、平窪の計76カ所で乗り降りできる。
希望者は事前登録が必要で、市公共交通課=電話(22)1120=または、インターネット<こちら>で受け付ける。申し込みが完了すると、1週間程度で自宅に利用登録証が届く。
乗車は午前8時から午後4時までに限る。久之浜・大久地区はマルイチ小名浜タクシー、四倉地区はマルイチ小名浜タクシーと三和交通が担当する。詳細については同課まで。
いわき市では中山間地や公共交通空白地域で、移動手段の確保が図れるよう、地域住民や行政、事業者が連携しながら、地区ごとのニーズを踏まえた交通手段を設定し、2026(令和8)年度までに解決する意向を示している。
定額タクシーを巡っては、あらかじめ行き先を地区内や隣接する商業施設、医療機関などに限定することで、効率的に運行できる。
(資料写真:いわき市久之浜・大久支所=市ホームページより)
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