スポーツ取材をしていると、真夏の炎天下や真冬の寒風吹く中、時には雨に濡れながら、じっとカメラを抱えて勝敗の分け目の瞬間を待ち続ける我慢の作業がある▼しかしそんなことも、いわきのチームや選手が活躍してくれて国立競技場や甲子園球場、明治神宮野球場、日本武道館、花園ラグビー場といった、いわゆる〝聖地〟といわれる特別なエリアに、取材と称して身を置けることを考えれば、楽なものだ▼昔はラグビーやサッカー、野球、剣道、柔道、バレーボール、陸上など〝お家芸〟となって県内のスポーツをリードする部活動が少なくなかったので、全国大会の取材に意気揚々出かける記者たちがいた▼しかしこのところ、実績ある精鋭たち(中には留学生も)が各地から集まった一部の学校が県の代表を占めるようになり、選手数すら限られた地元勢は苦戦を強いられている。選手の日々の努力が報われ、大きな大会で実力を発揮できる日が来るのを待ちたい。