10日から始まる「年末年始における事件事故防止活動」に先立ち、いわき中央署管内の出動式は9日、内郷御厩町の同署で開かれた。交通・防犯の関係団体から約50人が出席し、官民一体となって交通事故と犯罪の未然防止を呼びかける機運を高めた。活動は来年1月7日まで。
出動式では、斎藤秀幸署長が「安全で安心に暮らせる地域社会の実現に向けて、協力をお願いしたい」と述べ、いわき中央地区交通安全協会の佐久間比出男会長、常磐防犯協会の箱崎洋一会長もあいさつに立った。
同署音楽隊の演奏が活動スタートに花を添えたほか、伊藤太幸交通一課長が斎藤署長に出動を申告し、白バイ、パトカー、青パト、広報車の計9台が出発。併せて同署前で啓発活動を繰り広げた。
年末年始の活動のうち、交通事故防止に関しては飲酒運転の根絶を目指した「『なにで来た?』 乾杯前の 合い言葉」をスローガンに、県民総ぐるみ運動を展開する。
同署によると、11月末現在の管内の交通事故は計429件(前年比10件増)。死者は5人(同変わらず)、負傷者は523人(同46人増)となっており、これ以上悲惨な事故を生まないよう訴えに力を入れる。
犯罪の未然防止を巡っては、続発するなりすまし詐欺や空き巣などの被害に遭わないよう、活動を通じて自主防犯意識を高めてもらう。
(写真:交通指導取り締まりに繰り出す白バイ)
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