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夜間の需要探る 21日から「常交おかえりバス」小名浜といわき駅前の3系統

 新常磐交通(本社・明治団地)は21日から、夜間時間帯における路線バス運行実証事業「常交おかえりバス」を始める。
 夜間の基幹バス路線に対して、市民の移動ニーズ把握などを目的としており、「舘の腰―いわき駅前」「いわき駅前―ラパークいわき」「ラパークいわき―小名浜車庫」の3系統を開設。主にワゴンタイプの普通車(12人乗り)を使用するが、通常の路線バスと変わらず、停留所や運賃も同じ。3月7日まで(土曜・日曜・祝日も運行)。
 いわき市の路線バスを巡る環境は、昨年4月、運転手不足に加え、自動車運送事業の働き方改革(ドライバーの時間外労働上限規制)が始まったことによって、大幅な減便や廃止を余儀なくされた。
 ただ市の補助事業を活用し、運転手の確保に見通しが立ったことから、昨年11月に一部のバス路線が再開・増便となった。しかし夜間に関しては最終便の時刻を繰り上げたままで、部活動や塾帰りの高校生、会社帰りの社会人の利便性が低下している。
 いわき駅前の路線バスは、遅くても午後8時台の出発が最終時刻。平日は中央台行きが同8時、小名浜行きが同8時15分だ。土曜・日曜・祝日はさらに早まる。
 運行系統とダイヤは、「館の腰(午後7時50分発)→イオンモールいわき小名浜→鹿島ショッピングセンター→いわき駅前(同8時42分着)「いわき駅前(同9時発)→高専前→中央台北中→ラパークいわき(同9時44分着)「ラパークいわき(同9時50分発)→鹿島ショッピングセンター→イオンモールいわき小名浜→小名浜車庫(同10時28分着)」。
 事業開始にあたり、新常磐交通の系列タクシー会社から、路線バスも運転できる大型二種免許所有のドライバーが出向。タクシードライバーの活用を検証し、運転手の確保について見定める。
 また普通車を採用することで、車両のダウンサイジング化に関しても確認。将来的に市街地や中山間地での投入を念頭に、いかに小回りが利くかを調べていく。なお実証事業では小型バスの場合もある。
 現金での支払いのほか、地域連携ICカード「LOCOCA(ロコカ)」、交通系ICカード「Suica(スイカ)」等も対応。バス定期券も利用可。スマートフォンやパソコンで、運行中の路線バスの位置情報や停留所の時刻検索ができる「バスロケーションシステム『JOKOバスくる』」も使えるため、待ち時間が削減できる。
 同社によると、実証事業を終えた後の展開は未定だが、需要が見込める場合は本格導入の可能性もある。詳しくは同社のホームページ<こちら>を参照すればよい。
 (画像:常交おかえりバスのルート)

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