立春が過ぎ暦の上では春だが、実際は気温は低く、まだ冬真っただ中▼青森県では先月、記録的な大雪に見舞われ、雪かきに忙殺、屋根の雪下ろし作業で亡くなる人が相次いだ。強い寒波は日本海側にも大雪を降らせ、各地に甚大な被害をもたらした。他にも宮崎県で震度5弱を記録する地震が発生、南海トラフが疑われたが、専門家は関連性は低いとの見解だった▼2日の節分には、災害に遭った人から「福は内、災害は外」と言った声が聞かれたのでは。大規模な山火事や洪水、大型台風の襲来と、災害は地球規模で起こっており、日本でも昨年の夏は記録的な猛暑で農作物の生育に異常をきたした▼原因の一つとして地球温暖化が挙げられるが、米国のトランプ大統領は温室効果ガス排出を規制する「パリ協定」からの離脱を表明。気候問題を軽視する。世界のどこかで未曾有の災害が起きてからではもう遅い。それが米国だったらトランプ大統領はどうするのか。