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納豆は濃厚さと食べ応え抜群 マルト 南相馬産大豆のブランド化に協力
いわき市や茨城県でスーパーマーケットを展開する「マルト」(本社・勿来町窪田、安島浩代表取締役社長)で、南相馬市産大豆のブランド化を目指す「浜の大豆コンソーシアム」が手がけた新商品として、「浜の納豆」と「いなり寿司」が販売されている。
コンソーシアムは昨年4月、同市小高区の農業法人紅梅夢ファームを中心に発足し、マルトをはじめとする県内企業に加え、同市原町区の相馬農業高とともに、商品開発やパッケージデザイン制作などを進めてきた。
紅梅夢ファームは、東京電力福島第一原発事故に伴う避難指示解除後の南相馬市小高区で営農再開に取り組み、情報通信技術(ICT)を活用したスマート農業で、コメや大豆、菜種などを生産している。
浜の納豆(税込み139円=50g3パック)は勿来町窪田のナコソフーズが協力し、大粒の「里のほほえみ」を採用。濃厚さと食べ応えにあふれており、納豆自体の味が良いため、あえてタレやからしを商品に入れていない。
同社の鈴木政喜代表取締役は「多くの納豆はご飯の粒の大きさに合うよう小さいものが主流だが、この納豆はおかずとして味わってほしい。味付けは皆さんの好みなので、いろいろな食べ方を知ってほしい」と呼びかける。
販売初日の8日には平字尼子町のマルトSC平尼子店で試食販売会が行われ、相馬農業高の生徒たちと一緒に、浜の納豆の魅力を伝えていた。
いなり寿司は、南相馬市鹿島区の菅野漬物食品の相馬きゅうり漬物をご飯に混ぜた「相馬の宝いなり寿司」(同486円)と、シラスやナメコなどがのった「山里浜のいなり寿司」(同539円)の2種類となっている。
取り扱いは浜の納豆は全店、相馬の宝いなり寿司は18店舗、山里浜のいなり寿司は6店舗。
(写真:SC平尼子店で行われた試食販売会)