マラソンの距離はかつてまちまちだったことは有名な話。現在のように42・195kmとなった起源は、1908年のロンドン五輪で、英王女アレキサンドラが「スタートは城の窓から見えるように宮殿の庭で、ゴールは競技場にあるボックス席の前に設置してほしい」とリクエストした結果と言われている▼23日は冬場れの中、「フラの街 いわきを翔ける 風になれ!」をテーマに、いわきサンシャインマラソンに県内外から7293人が参加した。小名浜アクアマリンパークのゴール地点で待機していると、1位で入ってきたのはいわき市役所の蛭田雄大選手▼実業団やクラブチームを経て、昨年4月に市職員に転身した。「セカンドキャリアとして、いわき市のために仕事をしたいと思った」▼公務員ランナーとして、2足のわらじで駆ける蛭田さん。普段は主に生活保護を担当し、親身に寄り添っている。来年は2連覇がかかるが、いまからその活躍が楽しみだ。
片隅抄