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片隅抄

2025.08.30

JR磐越東線大越駅構内に「鬼五郎・幡五郎」兄弟のブロンズ像がある▼時は奈良時代末期から平安時代初めのこと。2人は阿武隈高地最高峰の大滝根山麓に住み、先祖から受け継がれた田畑を守るとともに、里長として村人を指導する立場にあった▼大滝根山には大多鬼丸という豪族が住み、この地方を治めていた。しかし、国家統一を目論む朝廷は敵対する蝦夷(えみし)を討伐するため、坂上田村麻呂を征夷大将軍として差し向け、激戦のすえ大多鬼丸軍を破る。加勢した鬼五郎もまた戦死するのだった▼朝廷から見れば阿武隈の山々に巣食う賊(鬼)退治だったが、蝦夷から見れば自分たちの領土を侵そうとする政府軍と戦うヒーローだったのである。今、阿武隈の山々には風力発電の巨大な風車が林立し、里の田畑跡は無数のメガソーラーパネルで埋め尽くされている。異様な光景だ。クリーン(再生可能)エネルギーの名を借りた現代の田村麻呂の蝦夷征伐なのか。

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