白河市で再建された小峰城三重櫓(やぐら)は、「白河城御櫓絵図」という細かい設計図が残っていたため、往時の姿をそのまま今に伝える同市のシンボルになっている▼先日は幕府大老や老中を輩出した土井家が藩主を務めた古河藩の城下町・茨城県古河市で「古河城御三階櫓」の絵図(国重要文化財)や明治3年ごろに撮影された取り壊される直前の写真を見た▼こちらは再建までに至っていないが、市建築組合青年部によって20分の1縮尺模型が造られた。江戸時代の城下町の様子が俯瞰できる精巧なジオラマとともに、市の歴史博物館で見学することができる▼体験学習施設などという歯切れの悪い建物でなく、博物館は無理だとしても、JRいわき駅前の平中心市街地を一望できる磐城平城本丸跡という絶好の立地だ。であれば磐城平藩(または磐城三藩)関係の貴重な資料を保管・展示する施設を造るべきチャンスだったと思う。散逸しそうな歴史資料を守る場所としても。