昨14日は県立高の合格者が発表された。いわき地区の全日制15校・34学科ではⅠ期、Ⅱ期選抜合わせて2904人が晴れの合格を果たした。本社前にも、合格者番号を掲示。多くの受験生や保護者らが訪れ、自分の番号を携帯電話で撮影するなどし、笑顔を見せていた▼昨年発生した東日本大震災と東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で厳しい環境下での学校生活を送った生徒もいる。震災や原発事故を乗り越えて勝ち取った合格は、特別に違いない▼昨年は、震災の被害が大きかったいわきと相双地区の合格発表は、14日の予定が8日遅れの22日だった。非常に厳しかったが、合格者番号の本社前掲示も何とか行うことができた▼今はまだ、合格の余韻に浸っているかもしれない。高校時代は、人生の中で1番成長する時期といわれている。1度しかない人生。合格したときの喜びを忘れず、大学進学や部活動などの目標を掲げて、悔いのない3年間を送ってほしい。
片隅抄