寒暖の差が激しかった3月と違い4月に入ってからは、いわき地方もめっきり春めいた陽気になってきた。冷え込みもだいぶ緩んできたものの、高齢者や幼児がいる家庭では、朝晩だけはとストーブを使う機会も少なくないと聞く▼それを考えると春の全国火災予防運動が終わったからといっても、まだまだ安心はできない。毎年のように火災原因の上位にたばこの不始末が挙げられることでも分かるように、ほとんどの火災は人為的なミス。ミスは注意さえすれば防げるものも▼全国一斉での運動といえば交通安全運動がある。その春の交通安全運動が6日からスタートした。今回は「子どもと高齢者の事故防止」を基本理念に行われている。関係者に話を聞くと事故原因の大半は、スピードの出し過ぎや信号無視などのルール違反。火災原因の場合と同じように、人為的なミスからだ▼どちらも命にかかわるものだけに、運動後も気を緩めることなく、細心の注意を。
片隅抄