今回の解散に民主党のある閣僚は〝バカ正直解散〟と言っていたが、町の声を聞くかぎり正直とはほど遠い、何でこの時期との疑問の声しか聞かれない▼確かに解散権は総理大臣の専権事項かもしれない。しかし、年金、福祉、被災地支援に原発再稼働と、国内だけでも問題は山積、中国、韓国との領土問題については棚上げ状態。一日たりとも政治空白は許されない情勢なのに…▼民主党内にも年内解散を危ぐする声があったにもかかわらず、野田総理は安倍自民党総裁との党首討論の中で解散を約束。来月4日公示、同16日に衆院選挙が決定した。政局は国民不在の〝冬の陣〟へと一気に突き進む結果となった▼民主党政権の3年間を振り返ると、言うことと約束が一致していない気がする。今回の解散劇もそうだが、政治はだれのためにあるのか、少なくとも政治家のためでないことだけは確かだ。来年には市長選がある。市民目線で市政を、考えられる人を選びたい。