1、2度は面白いと思ったが、どうも好きになれないのが、飲料等の「しゃべる自販機」だ。前を通っただけで「あったか~いコーヒーどうですか」とやられると、思わず「余計なお世話」と言ってやりたくなる▼しかし、これはひねくれ者のたわ言なのか。ある情報誌の「2011年ヒット予測」の中には、何と音声だけでなくカメラまで搭載、利用者の年齢や性別を瞬時に判定し、それぞれに個別の商品を薦める「世話焼き自販機」が載っていた▼JR東日本関連企業が開発、すでに都内の駅で設置が始まっているそうだ。記事には「ユニークで、買うこと自体を楽しめる」とあったが、この「次世代型」「対話型」の自販機、本当に必要なのだろうか▼機械はあくまで機械、そこに、まやかしの「人間性」を付けてどうするのだ。また機械に薦められた物を買うことが「次世代型」か。自販機に求めるのは楽しさではなく利便性、シンプルな方が絶対利用しやすいと思う。