すっかりこの時期の風物詩になった、まちのイルミネーション。一昔前までは仙台の光ページェントをはじめ、都市のクリスマスを彩るものという感覚だったが、今や当地でも珍しくない▼さらに、郊外や個人宅でも見られる。また家庭内のツリー飾りは当たり前、お父さん用にサンタ衣装があると聞いても驚きはない。玄関にリースを飾る家もある▼クリスマスが一大イベントである時代、華やかな電飾やサンタ姿は、気持ちを楽しくさせてくれるもので、とてもいいと思う。また今後はリース飾りを付けた車が珍しくない日が来るのではと思っている▼一方で正月飾りが少し気になる。車飾りは激減、玄関飾りも…と感じる。元日から開いている店が増え、正月気分は年々薄れているのが現実。車に関しては近いうち、クリスマスリース付きの方が、正月飾り付きより多くなる気がしてならない。ファッション感覚にも似た流れだろうが、日本人としては少し引っかかる。
片隅抄