13日に郡山市の開成山球場で行われた全国高校野球選手権福島大会の開会式は、福島第一原発事故による放射線被害を考慮して、恒例となった場内一周の入場行進をとりやめるなど短縮化が図られた▼しかし、その割には主催者あいさつや来賓あいさつは相変わらずで、髪の毛が熱くなるほどの炎天下、動くこともできず立ちっぱなしにさせられた選手やプラカード嬢の中には、式の途中で倒れる生徒が相次いだ▼それなのに、場の空気を読めずに淡々とあいさつする人たち。機転を利かした来賓の花沢興一県野球連盟会長が、短く祝辞をまとめたときには会場から大きな拍手が送られた▼それにしても、だ。心臓まで筋肉でできているような、ふだんから厳しい練習に耐えている屈強な選手たちなのに、開会式途中に倒れてしまう原因は、暑さ以外に何があるんだろうか。朝食はちゃんととったのか。前の晩に十分眠ったのか。体調管理をきちんとしない夏。気をつけたい。