先日、本紙に「三崎公園フォトコンテスト入賞者」表彰式の記事が載っていた。審査自体は震災前に行われたが、大災害後ということで表彰式が今になってしまったという▼今回で3回を数え、応募数は44点で過去最多。三崎公園内から撮影し、公園内を広く市内外にPRできる作品5点が選ばれた。抄子も前回に引き続き審査員として参加した。前にも感じたことだが、公園内にこんな絶景スポットがあったのかと、あらためて再認識した▼知っているようで意外と知らないのは、三崎公園に限ったことではない。いつも歩いている平の市街地でも同じ。郊外の店に客が奪われたと嘆く街中の商店主の声をよく耳にするが、いわき駅前一つ取ってみてもラトブができ、人の流れは確実に市街地に戻りつつある。問題なのは条件が整っても、それに気づき生かす工夫ができるかどうかなのだ▼同コンテスト応募作44点は9月30日まで、マリンタワー2階で展示されている。
片隅抄