先日、小名浜魚市場に、サンマ78㌧が水揚げされた。例年であれば、9月上旬ごろの初水揚げとなるが、今年は10月中旬と約1カ月遅れの初水揚げとなった。〝秋の味覚〟がようやく水揚げされた▼サンマは北海道・襟裳岬の沖約80㌔付近で漁獲された。サイズは、25㌢程度の中型が中心という。一番の懸念事項だった放射性物質は、放射性セシウム、ヨウ素とも検出されず、関係者はほっとしたに違いない。取引でも、例年に比べやや高値のキロあたり90~116円の値が付いた▼紆余曲折の末、8月29日に小名浜港に初水揚げされたカツオは、放射性物質が検出されなかったにもかかわらず、首都圏や県外では敬遠された。期待が大きかっただけに、関係者の落胆は大きかった▼今回、サンマは関係者が「妥当な線」と言う値で取引され、ひとまず安心した。旬の食材が食卓を彩るのは楽しい。放射性物質を気にせずに、安心して食べ物が食べられる日はいつになるのか。