秋の全国火災予防運動が今日から始まった。毎年、春と秋の年2回実施されている全国一斉の運動だが、期間中は日ごろにも増して、火の用心には気をつける▼まだ雪の季節には早いが、朝晩の寒さは、間近に迫った冬将軍の訪れを告げている。こうなると家の中や職場で火を使う機会が多くなり、火災の危険性が増える。火災が多くなる時期に向けて始まるのが秋の火災予防運動。市民の安全意識を喚起する意味でも、タイミング的には効果があるのではないか▼今秋の運動は、「消したはず、決めつけないでもう一度」を統一標語に行われる。失火原因の上位には相変わらず寝たばこが入る。自分では消したつもりが、実は消えていなかった。これはたばこに限らず他の火災原因にも共通して言えることだ。消火を最後まで確認できるかが火災発生の分かれ目になる▼運動は15日までの7日間。これを機に、消したはずと決めつけないで火の確認をもう一度行いたい。
片隅抄