今や自治体の数だけいるといっても過言でないのが、ご当地キャラクター。私たちの周りにも、ふくしま国体を機に生まれた「キビタン」や、ネクスコ東日本いわき管理事務所の「幸水ナシコさん」など枚挙にいとまがない▼ご当地キャラには心和む姿形の「ゆるきゃら」が多いが、一方で最近注目を浴びているのが、地域のために戦う「ご当地ヒーロー」だ。「2012年はご当地ヒーローがブレイクする」と予測する情報誌もある▼いわき青年会議所が誕生させた「郷土戦士ジャンガラー」もその1つだ。じゃんがら念仏踊りをモチーフに、たすきをまとい、手にはばち、そして「い」のマークを胸に、愛するいわきを守る使命を背負っている。昨年10月から本格的な活動を開始したが、子どもたちの人気も上々だ▼震災後のいわきの元気のもとは、やはり未来を担う子どもたちの存在に相違ない。その子らに、ジャンガラーが夢や力を与えてくれることを期待している。